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【DOWN ONCE MORE】その3 

※いつもに増してロレツが回っておりません。
どうかどうか読み流していただけると幸いです。く・・・。


自嘲めいた気持ちが大いに盛り上がりつつ、マスターは相変わらず怖がるクリスティーヌにはまったく構うことなく、エスコートとは言い難い大変に荒っぽいエスコートをしつつ、行き着くべき場所へと進みます。
彼の心の中たるやおそらくこんな感じではなかろうか。

お前ももちろん嬉しいだろう?
さあ、一刻も早く戻ろうじゃないかっ!
あのすばらしい、神の領域にまで達したあの光り輝く場所に。
あの、世にもすばらしい、私の地獄のような地下牢にな!!
←すべて甚だしくでっち上げています・汗

なんかね、もうね、

”自嘲”だなんて甘ったるいものではなく、”脅迫”めいているマスター(クリスティーヌもおそらく頷いてくれるかもしれません)

彼に、泣きます。うる。
自嘲するマスターの色っぽさにも泣くわけですが、そんな気持ちを抱えざるを得ないファントムっていう人に、言葉もないですね。
しかし、自嘲って、どれだけ彼に似合うのでしょう。いや、似合ってはいけないのです、そんなもの。似合わないほうがいいに決まっている、そんなもの。でもやはり似合うのが彼、ファントムなのですね。
似合ってしまうからゆえに。

さて、そんな彼がとうとう帰還するのです。
かつて”音楽の王国”だったその場所にクリスティーヌを無理矢理にひき連れて。
その場所は、彼の牢獄なので、彼を歓迎しません。
その冷たい場所で、ファントムはついに彼の本心を爆発させることになるわけですね。


あの重たい水門が、あちらの世界と牢獄とを隔てます。
あちらの世界では、怪物を追う幾人もの人々の声が響き、ファントムは確実に追い詰められている状況が、とても焦燥感とか絶望感とか不安感とかを煽ります(マスターにとっても、観ているこちらにとっても)。
その状況の中、ますます嫌がるクリスティーヌをそれこそ羽交い締めにするように無理矢理に自分の方へ引き寄せるファントム。
うっかり引っかかって嫌がってぴちぴち逃げるお魚(ま、人魚でもいいが)を絶対に離すものかと、これだけは私のものなのだと言わんばかりに強く抱き寄せる漁師さんのように、ファントムはクリスティーヌの体を掴みます。
そして、クリスティーヌ1/1フィギアの前で、彼は彼女に縋るように問いかけるのです。

ファントムの疑問

なぜこんな地下牢にいなくてはならないのか。
地下牢から出ることが許されないのか。
自由がなく、生きていること自体が罪であるのは、なぜなのか。
罪を犯したわけでもないのに・・・

仮面をつけなければ生きられない醜い顔だということは知っている、そのせいで人々が恐れることは知っている、知っているけれど、そんな当たり前のことずっと前から知っているけれど、でも、だけれども、
「なぜなのだ?」とクリスティーヌに縋るように問いかける、答えを求めるファントムにはもうなにも言えません。
「なぜ?」が、彼の本心で、あまりにも純粋なので、どういう言葉も言えません。
子供が「ね、なんでなの?」って無邪気に聞いてくる時のような、そんな偽りのない本心で詰め寄って来られたら、もうこちらはどうしようもない。
この「なぜ?」をファントムは、今まで何度となく、思わないときがないくらい思ってきているわけです。
でも、この質問に答えてくれる人なんていつもいなくて、いなくてもそれが当たり前で(だって彼は醜い悪魔の子なのだから、応えて貰おうなんて考えること自体がおかしいわけですよ、彼にはそんな権利なんてないですものね世間のみなさん的には)、でもこの質問はどうしたって消えないわけですよ、彼にとって。
解決されないまま、ずーっと持ち続けたその質問は、彼の心のずっと奥にいってしまって、しかもどんどん大きくなっていたのだろうなと思うのです。
質問自体はすごく単純であるのに、なんて重い質問なんだろうねとただただ胸が痛いですね。

more01


その重たい質問を、誰でもないクリスティーヌにぶつけるファントムをクリスティーヌはどんな風に思ったのだろうなぁ。
あんなに恐ろしかったマスターはいま、自分の前で、こんなにも裸な男の子になっているわけですよ。
その男の子が、ねぇなぜ?なぜぼくはいけないの?って、

どうしてぼくだけが、だめなの?

真っ直ぐに聞いてくるわけです。
クリスティーヌは、彼の変貌ぶりに勿論驚いてしまっています。
これが、あの人なわけ?という感じでしょうし、もしかしたら何が起こっているのかも分かっていないのかもしれません。
でもね、少なくとも彼女の目は、ファントムを恐ろしいとは思っていないんじゃないかと思うのです。
驚いてはしまっているけれど、決して恐れてはいない。
で、彼から目を決して逸らしもしないんですよね。
しっかりとファントムを見ているわけです。
彼をすべて理解しているわけではなく、彼の心の奥の思いを理解しているわけでもなく、彼のやって来たことを許せると言い切れるわけではないけれど、彼女はファントムをちゃんと見ている。
それは、彼女が彼から何かを感じ取っているからではないのかなと思う(願望)のです。
目の前の、男の子のファントムが訴えかけてくる何か、なんなのか分からないけれど”何か”をとても感じるので、彼を見つめたままでいるのではないのかなと思うのです。
その”何か”ってもしかしたら、「あなただけはぼくをきらいにならないでおねがい」かもしれないなとか、ね。

意味が不明ですね、相変わらず。すみません(汗)
でも、バトラー氏のあの芝居、まじですごかったなと思います。
”初めて心の中をさらけ出した子供”具合にぐっとくる。
で、その子供は、本当に自分の心の中を誰かにぶつけるのが初めてだったから、ぶつけながら自分の心がここまで重たかったんだということにも初めて気がついて、自分に自分がびっくりしてしまっているというかね、そんな感情も含まれているかんじがして、えっと・・・「リアル」とか「迫真の演技」とかを通り越しているものを、いま観ているのだなという思いに駆られます、毎回。

なんか、中途半端な気がしますが、【DOWN ONCE MORE】はここまでにて終わろうと思います。

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コメント

駄々っ子マスター

こんばんは!
う~んまたもや深い洞察、すばらしいです!
”Down Once More"からのマスターは
それまでの演出された姿からは程遠く、
隠されていた(気付かなかった?)「素」の姿があらわになって、
観るたびヒリヒリな感じがしますね。
しかもクリスティーヌは目をそらさない…。
やっぱりマスターの本当の心を感じたからなんでしょうね。
なのに何でラウルを選ぶかなー?(微怒)
  • [2006/06/28 22:54]
  • URL |
  • ジェリ☆ジョリ
  • [ 編集 ]
  • TOP ▲

>ジェリ☆ジョリさん

「素」の姿!DOWN~のマスターはまさにそれですね。だからそんなマスターが痛いのです。
クリスティーヌの心の中は、なかなかに難しくて(彼女はマスターとはるくらい難解ですね・笑)悩みますが、でも何か、マスターの心の”何か”は感じ取っていてくれてるといいなぁと、いつも思って観ています。

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