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【Pandora!!】その3 

ひっそりと、続きを。
だいぶ間があいてしまいました。
えーっと、
前回は、マスターの「恐怖は愛に変わる」発言のところまでだったのですが、
すみません、すこーし巻き戻してもいいですか?
そして、マスターにもごめんなさい。
もう一度キレていただくことになります・・・・

クリスティーヌのことをさんざん罵りまくって、鏡の前にいき、さらにその奥の湖に面したあたりにファントムが立つあたり・・・ここに少しだけ付け足しをと思いまして。

d003


↑このカット、すごくきれいだとおもったんですね。
湖の向こうの方にみえる光のきらきらがすごくいい。
青味を帯びている、朝のひかり。
映像での、青味ってほんとにきれいでかっこいいなと、青いひかりが出てくるたびに感じます。
緑っぽいの、白っぽいの、赤味のある・・・、などなど、ひかりはいろいろあるけれど、なかでも青いひかりはなによりもきれい。
洗われるような感じがするからね、気持ちとかが。

それから、もうひとつ。
この、湖のむこうのひかりで、このシーンて朝なんだーと、しみじみ思うわけですよ。
そうですよね、このシーンは、ファントムが初めてクリスティーヌを地下に連れてきた、その次の日の“朝”なんですもんね。
で、さらに思うわけですよ。

朝 と ファントム 

どうですか、これ。この組み合わせ。
(モーニング・ファントムって言わなかったことを、ぜひ誉めてください、マスター)
あの、真夜中の、それも深夜1時50分~4時30分くらいまでがとてもよく似合う、オペラ座の怪人が朝のなかにいる、光景。
ありえない時間帯に、いるはずのない人がいる状況・・・、って感じがして、ヤバげな気持ちを煽ってくれるきがします。

このヤバさ、いい

そういえば、この映画でマスターが一番最初に姿をあらわすシーン・・・、舞台の上から、カルロッタに舞台の道具を落として、「シンク・オブ・ミーをきさま(カルロッタ)が舞台で歌ったら、殺るが?」と警告するシーンも、朝でしたっけね。 あそこもどきどきしたよなぁ。

話を戻しまして。
鏡のその奥の湖の際まで移動したファントムは、
「思った以上に醜いこの顔、おまえにみる勇気があるか?」と、クリスティーヌに問いかけはじめます。
さきほどの、「ぱんどーら!!」の激昂とはまた様子の違う、どこか苦しそうな、感情を抑えた声で語りかける声に軽く目眩を覚えておきます。
そして、語りかけながらクリスティーヌを振り返るファントム。

クリスティーヌを振り返る、ファントム(←繰り返してみたかっただけ・汗)

ううう。
この、振り返った時のファントムの表情に、かなりのダメージを受けるのです。
なにしろ、この時のマスターの表情は、
完全に自分を嘲るような、あの口の端をちょっとあげた、卑屈な表情になってるのですからね。
自嘲するマスターって、なんであんなに色っぽいのか、ぜひ一度うかがいたい。
本人に、うかがいたい。
ただ、仮に本人にうかがうことができたとしても、

とりあえず、私にホレておけ

と軽めに言われて終わると思うんですがね(愚)

そんなファントムの悩殺な表情に酔いつつも、もう一方ではとても哀しいわけです(もう一方というか、こちらが本来のとらえかたなわけですが)
愛する女性に、最もみられたくない部分をみられてしまったファントムは、自嘲気味な態度に出るしか方法がなかった。
動揺→怒り→激昂→そして、自嘲
哀しいけれども、これ、このファントムの心の変化と表情の変化は、限りなく色っぽい。
どうしようもない、ギリギリの状況ゆえにいい。
ファントムは、自嘲ぎみに語りながら、(あるいは、懇願しながら)湖の際をぐるりと歩いていきます。
このとき彼は、クリスティーヌから目を離さず、彼女をずっとを見つめたままで、歩いていきます。
クリスティーヌも、ファントムを目で追ったまま、目線をはなしません。
ここの、ファントム目線でカメラがまわっている、そのカメラワークが、かっこいいなと思います。
目線があったままのふたり。
緊張感が募るな。

やがてファントムは、ゆっくりとクリスティーヌ1/1フィギアが置いてあるところまでやってくるのですよね。
そして、彼は言うのです。

「でも、そいつは密かに天国に憧れている・・・密かに・・・密かに・・・クリスティーヌ・・・・・・」

「クリスティーヌ」のところで、クリスティーヌ1/1フィギアが1カット出てきます。
なんか、ここはね、ぐはってなるですよ、ぐはって。
マスターは、もしかしたら、普段、クリスティーヌ1/1フィギアに話かけてるのかもしれませんて思うわけです。
思い・・・、こんなに醜い自分なのだが、でも誰よりも愛しているのだよと、わかって欲しいんだという・・・、
そんな思いをね、マスターは、
自嘲気味に、それこそ懇願するように、地下でたったひとりでお人形のクリスティーヌに向かって、呟いているかも知れないですからね。必死に。
ぐはってなりますね、やっぱり。

それにしても、「密かに」。
うう、なんてファントムらしいんでしょうか。
ファントムは、ファントムであるがために、
どんなに何かを思っても、どんなにクリスティーヌを思っても、その思いをおおっぴらにする事はけしてできません。
彼は、秘めている以外、許されません。
理由は、彼がファントムであるから、ただそれだけ。
どこにいても恐れられる、人間として扱ってもらえない彼は、やはりつらいですね。
でも、それがファントムなんですよね。

そして、前回の「恐怖は愛にかわる」につながるわけですね。
さぁて、ここから、ファントムの懇願がはじまります。
クリスティーヌ1/1を見つめた目線を、今度は本物のクリスティーヌへと移します。
ちょうど、夢からさめたみたいに、現実に戻るみたいに、です。
もう、ここではさっきまでの、ファントムの自嘲気味な薄笑いは消え、
変わりに彼の表情は、必死そうな訴えるようなものになっています。
そのうえで、願いを込めた言葉をはきだすのです。

「でも、そいつは密かに美を夢見ている・・・密かに・・・密かに・・・クリスティーヌ・・・・・・」

ファントムの悲痛な叫びがいたいです。
この2回目の「おお、クリスティーヌ」というファントムの声が、なんか震えるような感じがしていきがとまりそうになります。
でも、このファントムの心からの訴えは、クリスティーヌにとどくのです。
クリスティーヌの心に響くんです(断言してしまいます)
クリスティーヌは、ファントムの思いをすべて理解したというわけではないかも知れないし、ファントムに対する恐ろしさがすべて消えたわけではないかも知れない、けれども、彼女にはファントムの懇願するような言葉に込められた必死な思いを、確かに受け取ったのですよね。
だから、彼女は、とても重大な何かを思いだす。
「すぐに、返さなければ・・・」と気づくのです。
クリスティーヌは、ファントムの仮面を手に取り、彼にそれをそっと差し出します。
このときのクリスティーヌのしぐさや表情は、ファントムに対してごめんなさいと思っているにちがいないとおもうんですよ。
たった、ほんの些細な幼い好奇心が、あなたをこんなに苦しめることになってしまて、本当にごめんなさいと。
きっと、そう思っているとおもうんですよね。

そして、クリスティーヌにさし出された、自分の仮面を受け取るファントム。
ここのマスターは、もうなんて言うか・・・、動悸がしてきてしまいます。
だって、
仮面て、麻薬ぽい・・か、ら・・・(←意味、皆無・・・)

ファントムにとって、ようやく戻ってきた自分を守ってくれる仮面は、自分にとってなくてはならないもので、絶対にそれなしでは生きていけないけれども、
でも、実はファントムにとって、仮面てものはまちがっても”大切”なものではまったくなく、むしろ呪うべきものなわけですよね。
ファントムが仮面をつけることの意味は、とてもおもたい。
呪うべきものであるけれども、それなしではいられない。
このあたりがね、ヤク中っぽいなぁと思ったんですね。
クリスティーヌが、差し出した仮面を受け取るときのファントムは、ちょうどモルヒネかなんかを受け取るような、そんな感じに近いものがある感じがする。
ちなみに、ファントムが、クリスティーヌがさしだした仮面を受け取るとき、彼女の方をもうまともにみることができないほど、憔悴しててぐっときます。
d004

彼女の方をみず、ただ手だけをすっとのばして、まるで麻薬かなんかであるように仮面をうけとって、そっと装着しながらすっと立ち上がり、クリスティーヌに背を向けるマスター。
なんかね、そのクリスティーヌをまともに見ないところや彼女に背中を向けるしぐさは、「堕ちたこの私をみるな・・・」といっているような、そんな感じが漂っている気がするのです。


そんなところで、【Pandora!!】はとりあえず、おわります。

2006-02-05 23:57:53


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